ナスカ社創立者の体験記 Vol.5

しかし、ここはペルー。
日本大使館占領事件があったところですよ。気を緩めないように!

Aさんが車で迎えに来て15分位走っただろうか、3階建てのマンションの前で止まると、横から何やらあやしい奴(Tシャツ、短パン姿)が 近づいて来て、車の中を覗き込んだ。なんやこいつは。

Aさんが窓を開けて話している。どうもガードマンらしが、制服を着ていないのであやしい奴にしか見えない。
この前、Aさんのマンションの外部鉄格子を乗り越えて強盗が入ったので、近所の5軒でガードマンを雇ったとのこと。

案内されて2Fへ上がると、奥さんが笑顔で迎えてくれた。

「ブエナス タルデス(こんばんは)」私はおぼえたてのスペイン語で挨拶した。
ペルー人の奥さんは日本語で「こんばんは」日本語を勉強中らしい。

綺麗な奥さんで、Aさんがペルーに住み着いた訳が少し分かったような気がした。

少しの雑談の後、ペルーの家庭料理(セビッチェなど)がテーブルに出され、Oさんと食べて見ると、おいしい。味付けなどは日本人の口に合う。

ワインを飲みながらペルーの話しを聞いた。

ペルーの国土は日本の3.4倍あるが、産業といえばアンデスの山々からとれる鉱物類が主で、
その他輸出できる物は殆ど無かったが、フジモリ大統領になってから、
ペルー・アマゾン(日本の国土の1.4倍)地帯の薬用植物の研究と輸出に力を入れているようです。

ペルーは、日本では考えられない程貧富の差が激しく、国家公務員の1ヶ月の給料は約25,000円、建築労働者で月10,000円、 住み込みのメードさんで10,000円位とのことでした。

少し酔いがまわってきた。私、Oさん、Aさん一家で記念撮影をし、午後10時30分頃、ホテルに帰る。

12月6日 朝5時 空港へ

朝6時30分 飛行機で リマ~イキトスへ(アマゾン) 朝8時着、約1100キロの距離でした。

飛行機の中からアマゾン川が見えてきた。

日本の面積の19倍という流域面積、
このアマゾンに、秘められた薬草が何万種類
とあるかと思うとすごく胸が高ぶる。

飛行機を降りるとすごい熱気、暑い。
リマとは全く違い、本当にジャングルに来た
という感じだ。周りの景色もジャングルそのもの。

ここも出口に客引きがいっぱいいる。

Aさんがカウンターでホテルの値段や場所を聞いている。話しの結果ホテルの車が迎えに来てくれるそうだ。
30分後、迎えにきた車に乗りこもうとすると、大勢の客引きが寄って来て、私達のバッグを持とうとする。
また、NO、NO、NO,……。

車中は暑く、クーラーは付いていない。空港の
料金所で一時停止すると、また変な人達が寄って
きたが、運転手から無視するように言われた。

イキトスの市内へ近づくにつれ、少しづつ街並み
が見えてきた。リマとは違い鉄格子や高い塀などはなく、人もけっこう多い。

オートバイの後ろにリヤカーのような物を付けた
タクシーがたくさん走っている。
こちらではモトタクシーと呼ぶそうだ。

20分位でホテルに到着。ここもホテルとはいっても、ただ寝るだけに使うものだ。

急いでシャワーを浴びて着替える。

そして、ペルー国立アマゾン調査研究所へ 

事務所の入口で検問を受けて中に入ると、長靴に派手な柄のズボン、Tシャツ姿のおばさんがこちらを見て笑っている。
だれこのおばさん、と思っていたら、Aさんが親しく挨拶している。

もしかしてこの人が聞いていた植物学の先生か?    ・・・・当たり。エルサ先生だ。

まずプレゼントを渡した。(浮世絵のハンカチ、いろ紙、こちらでは喜ばれる)
Aさんが、私とOさんを紹介し、今回アマゾンへ来た用件を伝えてくれた。

ナスカのカタログを見せ、通訳してもらいながら話しをしていると、先生がカタログに載っている私の写真を見て笑った。

病気の時とは全く違い、今はとても良い表情をしている。「ガンに勝つ為には精神が非常に大事だ」と。

K大学のM先生の実験結果の説明とともに、キャッツクロウはガンや免疫低下抑制、糖尿病、胃腸病、リウマチ、 などに非常に有効な植物だと話すと、先生も笑顔でうなずく。

そして、アマゾンには、ガンやエイズ、難病に効く植物が、まだ沢山あると思うが、他に有効と思われる植物がないかと質問すると、先生はカバンからノートを取り出して私達に見せた。

そこには、先住民からの聞き取り調査で、
およそ数十種類、可能性が高いと思わ
れる植物の名前が書いてあり、 解りやすく
まとめてから資料をくれると言ってくれた。

その後、先生が、所長に紹介するとの事で
事務所に入り、2分~3分で戻ってきたが、
所長は会議中で会えないそうだ。
残念だがしょうがない。

OK。私はリュックからプレゼントを取り出し、これを所長に渡しておいて下さいとエルサ
先生に手渡した。