クスコの空港に着陸。
やはりここは空気が薄く少し息苦しい。
身体がまだ慣れていないようだ。
出口ではガイドのアントニオが迎えに来ていて
午後6時までクスコ市内を案内するので、
まずホテルで荷物を置きに帰りましょうということだった。 |
ホテルの前で |
|
荷物を置き、最初に案内してくれた所が、サントドミンゴ教会。
入り口を入ると前方には中庭があり、その廻りを一週するように建物が建っていた。
この建物の中に一歩入ってしまうと、そこはもう中世のヨーロッパの教会と見間違うほどだ。
外周の廊下を歩きながら説明を聞いたが、石組みなどはインカ帝国時代のそのまま
残っており、寸分の狂いもなく積み上げられている。
建物の一番奥にはキリストの人形が飾られ、廻りには衣類なども展示されていて、
とても綺麗だ。
次はクスコでも最高級のホテルを見学に行く、私はさぞ近代的なホテルなんだろうと
思っていたが、予想は完全に外れた。
ホテルは500年前の石組みがそのまま残り、外壁の石は彫刻で着飾られていて、
日本で言う重要文化財的なホテルでいかにも高級ホテルという威圧感がある。
ここで記念撮影。
そして車を置いたまま、クスコでは一番の見所の「12画の石」に向かう、
歩きながらいろんな雑貨屋さん、銀細工の店、インカ織物を売っている店、なども見て本当に楽しい。
どの道も幅は2m〜3m位で坂道が多い。
アントニオの話しでは、ここの周辺は500年以上前のインカ時代から通りは何一つ変わっていないそうである。
スペイン軍が占領して道や建物土台の石組みを壊そうとしたがあまりの頑丈さゆえ、止めたそうだ。
クスコはインカ時代の首都であり、街の雰囲気は「日本の京都」と本当に似ている。
あれこれ見ている内に「12画の石」に着いた。
いつもは多くの観光客で賑やかだそうだが
今日は時間的に夕方という事も幸いして、
人はまだ少ないほうとのこと。
じっくり見ていたら本当に驚く、
よくもまぁーこれだけキッチリ石を組み上げたものだ。
(撮影の順番を待って慌てて撮影したのだが・・・。後で見ると左端が写っていないのでした) |
有名な12画の石積み |
|
当時のインカ帝国は鉄製の工具や機具など無かった時代なのに、どうしてこれだけの作業が出来たのだろう。
日本の城の石組みとは全々違う、私は日本でもいろんな城の石を見て廻ったが
どれも隙間だらけで組まれており大まかに近い石をその部分に入れたという感じだ。
しかしクスコの教会やインカ道、石土台は何処を見てもその部分に合わせて細工され組込まれたということが一目瞭然である。
この時代に生きたインカ人達はそれが当たり前だったのかもしれない。
しかし不思議なことは、その時代の陶磁器や織物の絵などはキッチリ創ったというより、大雑把で微笑ましい物が多い。そして、このギャップがまた面白いと思う。
お土産品などはアンデスの素朴さが良く出ているし、日本人の人達にも今後は受け入れられて行くだろうと感じた。
次はアルマス広場へ。
クスコ・アルマス広場のカテドラル |
ペルーでは道に迷ったら
「アルマス広場に行け」
と言われるほど、どの街にも
アルマス広場があります。
ここは市民の憩いの場でもあり、
市街の中心地として
その廻りにホテルやレストランお土産屋さんが並んでいます。
ここでしばし休憩。 |
|
その後、車に乗り今度はクスコの市場を見学に行く。
庶民の台所と言われる市場街の本通りは人がむちゃくちゃ多くて車が前に中々進まず殆ど歩行者天国。
右や左には露天の屋台とか野菜売り、果物売り、雑貨屋、金物屋などで賑わっていた。
Oさん、今日の夕食として、とても大きなトウモロコシを買う。
(トウモロコシだけの夕ご飯とは、私には真似できまへーん) |
横の通りはまだ人が少ない。 |
|
露天の屋台ではいろんな食べ物を焼いていて、とてもいい匂いがしている。
ガイドのアントニオに食べてもいいか聞いてみるが、日本人は駄目とのことだった。
少し市場を見学して、ホテルに帰る。
受付でホテル内のレストランでも食事ができるか聞いてみたのだが、夜は飲物意外は無いようだ。
私自身あまり食欲も無いので、またコーラとバナナの夕食で辛抱しよう。
部屋でテレビを見ていると、コンコンとノックの音、ドアを開けるとガイドのアントニオとOさんが街で炒飯を買ってきて届けてくれた。
(私)やったーペルーに来て炒飯が食べれるとはラッキー!サンキュー!サンキュー!
後で食べるからねー。(私、満面の笑顔)
夜、少し食欲が出てきたので炒飯を食べることにする。ペルーに来てから日本食らしいものは食べていないので炒飯を目の前にして幸せ一杯。
スプーンで一口目をすくい上げ口にほーりこむ。ジャリ!嫌な音!石が入っていたようだ。
(ゴミ箱に吐きすてる)
しゃーないな。たまには石が入ってることもあるやろ。
気を取り直して2口目をすくい上げ食べる。ジャリ!また石が入ってるやんけー!
なんで2回も石が入ってんねん。(ゴミ箱に吐きすてる)
それでも炒飯を食べたいので、皿をかき混ぜ石を探してみるが電気が暗いせいか石が入っているかどうか判りにくい。もう入ってないやろー。再度気を取り直して食べてみる。
ジャリ!うわー3回目も。もう食べるのはやめやー!
せっかくOさん達が買ってきてくれたけどゴミ箱に捨てて、寝ることにする。
翌朝、リマに帰るヒコーキの時間まで2時間程度有るので、Oさんと街に買い物に出かけた。
Tシャツやカバン、シルバー製品、民芸品などを買い込みホテルに帰るとガイドのアントニオが迎えにきていた。
すぐ荷物を用意し、飛行場へ向かう。
今回のクスコ・マチュピチュへの旅はは1泊2日であっという間だったがいろんな感動が味わえた。
そしてOさんがいてくれたお陰で教会や遺跡での英語の説明もよく理解できて本当に助かった。
Oさん、本当に有難う !
クスコ周辺には多くの遺跡があり、その殆どをまだ見ていないので次回にもう一度、
訪れたいと思う。
アディオス クスコ! アスタラビスタ!(さよならクスコ またお会いしましょう)
|